[特別企画] 富士宮市地域おこし協力隊 一期生 小田優斗さんインタビュー

富士宮市地域おこし協力隊インタビュー!移住してきた外の視点から、より柔軟に、密接に、臨機応変な地域活性化を。

地域の活性化のために様々な取り組みを独自の視点から行う「地域おこし協力隊」。
今回は富士宮市の地域おこし協力隊一期生である小田さんに、富士宮市での活動や生活の様子を伺いました。

富士宮市地域おこし協力隊 一期生 小田 優斗さん

富士宮市地域おこし協力隊 一期生 小田優斗さん

地域おこし協力隊について

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。隊員は各自治体の委嘱を受け、任期は概ね1年以上、3年以内です。
総務省では、隊員数を令和8年度までに10,000人に増やすという目標を掲げており、この目標に向け、地域おこし協力隊等の強化を行うこととしています。

移住しようと考えたきっかけや経緯を教えて下さい。

インタビュー風景

私は学生時代、AIについて研究したり、趣味としてプログラミングやゲーム作りを楽しんでいました。
そのこともあり、プログラミングができる企業にインターンシップで参加した際に、自分に何が向いていて何が向いていないのかを考える機会があって、好きな事と仕事にしたい事が今はイコールではないと感じたんです。
卒業してから実家のある東京都に戻り、しばらくアルバイトなどをしながら旅行をしたり自由に過ごしていました。
そうやって過ごしている中で、この先も都会で生きて行くことが自分には合わないのかも、と考えるようになり、都会ではない場所に移住して生活してみたいという思いが固まったんです。

地域おこし協力隊への参加のきっかけは?

インタビュー風景

まず考えたのは、とにかく先にどこかに移住してその後でゆっくり自分に合った仕事を探すということでした。でも引っ越しや移住先でかかる初期費用を考えるとなかなか難しい。
そんなときに、地域おこし協力隊のことを知りました。
地域おこし協力隊は、外からの人材を積極的に受け入れて、地域協力活動を行う事で、その地域力の維持・強化を図ることを目的とした制度で、まず驚いたのが受け入れ先地域が沢山あることや働き方や目的も自治体ごとにそれぞれだという事でした。

私としては、協力隊の任期3年が移住の準備期間であると位置づけて、仕事をしつつ、地域との関係性を作りつつ、最大3年間を過ごせる。これならばやりたいことを見つけることもできる、と考えたんです。

数ある受け入れ先から富士宮市を選ぶ

私が旅行に行くときに旅先を選ぶ基準は「歴史や文化と美味しいもの」。移住先の生活の中にもこの二つがあることを条件に探しました。
その中でいくつか候補があったのですが、東京から近くて富士山のある静岡県、その中の富士宮市を知ったときに「ここだ!」と思いました。
水が綺麗で美味しいものがたくさんあり、富士山本宮浅間大社や世界遺産もあってまさに条件にピッタリだったんです。

地域おこし協力隊としての活動について教えて下さい。

インタビュー風景

協力隊として求められたミッションは、移住推進地区を増やすことでした。
富士宮市はもともといくつかの移住推進地区がありますが、それ以外の地域には、まだ移住者を受け入れる準備や環境が整っていないことがあります。その整備や、外部への魅力発信を通してポジティブな印象を受け取ってもらうだけでも効果があるんじゃないか、と考えました。

なのでまずはいろんな地域を見て取組みに参加して、少しずつ自分のアイデアと合致させられればいいというふうに考えて活動しています。
協力隊の一番の強みは、自治体が地域に声がけしてもなかなかうまくいかない部分を、移住してきた人間として、より柔軟に、より密接に臨機応変に繋がれるということだと思います。そのつながりを通して、地域の人たちのモチベーションを高めて行くことで、地域活性化もうまくいくと考えています。

今取り組んでいる事

インタビュー風景

商店街の方々が出張商店街という形で他の地区でお店を出展する活動に参加したり、「キャン×スポ@あさぎり」という朝霧高原の食・体験・自然などの魅力をキャンプやスポーツを通して楽しんでもらう活動にも参加しました。
出張商店街では地域の方と繋がることができて、「キャン×スポ」では生産者の方々と繋がることができました。そこで色々な声を聴いて感じたことは、皆さんももっと色々な方と繋がりたいと考えていた事です。そういう要望を自分がハブとなって叶えることができれば、協力隊の活動としての意味があるのかな、と思っています。

富士宮市で3ヶ月過ごして感じたことなど

インタビュー風景

最初の1年は、私自身が富士宮市を知る事と、私自身を知ってもらうことがメインの活動だと思っています。今はまだ既にある活動に参加しているだけですけど、徐々に自分が主体となって活動できればと考えています。

週に一度「街巡り」として、市内の色々な所を巡っていますが、自分で見て感じると、様々な事が見えてきます。
最初は目の前のことだけだったのが、最近ではもう少し広く見えてきて「できることがこんなにあるんだ」と実感を伴った想像ができるようになりました。

任期満了後のことについて

地域おこし協力隊は、任期中に成し遂げたことを、隊員がいなくなっても継続できるようにしていくことも重要です。
なので与えられたミッション以外にも、この先富士宮市で生きていくために必要な土台作りも考えて行く必要があると思います。
私自身ゲームを作ったりすることが好きなので、それを副業に置きつつ、任期後半には起業してテレワークで各地の仕事も引き受けたり。そういった働き方もあるのかな、と模索しています。
地域おこし協力隊は地域の活性化以外に、隊員の移住後の生活を構築するための制度でもあるので、とても自由度が高いと思います。

これから移住を考えている方に向けて

インタビュー風景

富士宮市は水が美味しいです。飲み水もそうですし、ご飯を炊いたりコーヒーを沸かしたり。そんな様々な用途のある美味しい水が水道の蛇口から出てくることは、生活の質の向上にかなり関わっていると思います。

他には買物の便利さもあります。今どきであればネット通販でなんでもそろうと思いますが、使わなくても不便がないくらいに充実していると思います。

仕事についても、今現在そこまで詳しくはないですが、市内を見て回って色々な企業や工場の多さを見る限り、あまりハードルは高くはないように感じます。
それに、朝起きて窓から富士山が見えた時は嬉しくて、3ヶ月経ちましたけど全く飽きません。

自分自身は「移住」という形で入ってきたのですが、外からの視点を持ちつつ、地域の方たちの中に入っていけるようにしていきたいと思っています。色々な場所や色々な考え方がある中で、そういったものにもある程度対応できると自分自身では考えています。
皆さんに受け入れてもらいながら、あくまで外からの視点を活かしつつこの先の任期を頑張っていきたいと思っています。

富士宮市地域おこし協力隊 一期生 小田優斗さん

■出身地 東京都足立区

■任期 2022年8月~

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