かつて鍛冶屋だった家に、もう一度灯りを
「古いし、誰も住みたい人なんていないよ」最初はそう言われていた家・・・。
今日は、そんな“鍛冶屋だった家”の今についてのお話しです。
こんにちは。移住&住まいアドバイザーのShioriです🌱
空き家の活用や移住促進に携わっていると、地域の方々から、「この建物には昔の暮らしや営みの跡が感じられて、できれば壊さずに活かしてもらえたら嬉しい」といった声を耳にすることがあります。
今回ご相談を受けた物件は、まさにそんな思いが込められた一軒。
実はこの建物、当初は「もう古くて価値なんてない」「住みたい人なんていないでしょ」といった理由から、解体する予定だったもの。けれど、かつて鍛冶屋として地域を支えていた場所であり、長年の営みの痕跡が今も残るこの家に、「できることなら残して活かしたい」と思い直す地域の方々の声が少しずつ集まってきました。
当初は「売るのはちょっと…」とおっしゃっていた地主さんや管理されているご家族も、そうした思いに心を動かされ、「活用してくれる人がいるなら、お譲りしてもいいですよ」と、前向きなご返答をいただけるまでになりました。
ただ、ここからがなかなか難しいところで・・・。
実際に建物を見てみると、やはり年数が経っている分、基礎や屋根、窓など、改修が必要な箇所が多くて・・・。特に耐震対応を考えると、思った以上に費用がかかってしまう・・・。また、敷地内に駐車スペースが十分に取れないことも、移住希望者にとっては大きなハードルに。
物件自体は非常に安価でお譲りできるのですが、トータルで考えると「ちょっと手が出ないかも」と、これまでに何組かの方が断念されてしまいました😔
ですが、この物件、立地はとても魅力的なんです✨
目の前には、地域で唯一の商店があり、日々たくさんの人が行き交います。決して大きな通りではありませんが、地域の暮らしの動線上にあって、人の気配を感じられる場所です。そういった意味では、「静かにのんびり暮らしたい」という方よりも、「地域とつながりながら何かを始めてみたい」「空き家を活かして、小さなお店をやってみたい」といった方にこそ、ぴったりの場所ではないかと感じています。(※該当物件は市街化調整区域内のため、都市計画法の制限があります。詳細はこちら→https://www.city.fujinomiya.lg.jp/1040400000/p002041.html)
この家は2年ほど前まで実際に人が暮らしていたため、長く放置された空き家とは違って、水回りや設備もある程度使える状態が保たれています。古いながらも、住みながら少しずつ手を加えていくことができるので、「DIYで自分らしく整えていきたい」「使いながら育てていくような家に住みたい」という方にも、おすすめできる物件です。
まだ誰の手にも渡っていないこの空き家。古いけれど、味のある佇まいが魅力です👍
地域の方々も、この場所を大切に思ってきたからこそ、「壊さずに活かしてほしい」という声があがりました。そんな想いを受け継いで、地域とつながりながら暮らしたい方や、この地域を一緒に盛り上げていきたいと願う方の手に渡ったら──
私自身も、そしてこの建物を見守ってきた地域の皆さんも、きっと嬉しく思うのではないかと思います。もし少しでも「気になるな」と思ってくださった方がいたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
空き家との出会いも、ご縁。私も、できる限りのサポートをさせていただきます🙌
お問合せ&お知らせ
Koti Fuji home advisor 移住&住まいアドバイザー 中村史織
TEL:090-6613-2430 / Mail : kotifuji@gmail.com
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