lifestyle interview #06 芝富

現場仕事と事務仕事の両輪で動く森林整備、
現場ごとに違う仕事にとても面白みを感じます。

フォレストラヴェルでは、現場仕事とプランナーと呼ばれる事務仕事とがあります。現場仕事は切った木を丸太にして運び出して、合板工場や輸出用に港まで運んだり、丸太の市場に持って行ったり。プランナーは、所有者さんから間伐してくれないかと話をいただいたり、逆に間伐させてほしいという営業をしたりしながら森林の整備を進めるのですが、実際に伐採するに当たっては面積を測ったり、所有者さんの境界を明確化したりという調査や交渉をしていきます。この仕事のいいところは一つのことだけをただひたすら繰り返していくわけではなくて、現場ごとに違う仕事がある。そのバリエーションの多さにとても面白みを感じますね。

故郷にはなかった大きな公園と豊かな自然、
富士宮だから感じることができた夫婦の幸せ。

富士宮に来たのは先輩がきっかけですが、住もうと思ったのは富士山と湧き水があるというのが大きいです。実際に住んでみると白尾山公園などの大きな公園も良いし、白糸の滝や陣馬の滝など自然も豊か。陣馬の滝なんて夏に入れるのがすごく魅力ですよね。自分が育った春日部市には大きい公園があまりなかったのですが、富士宮は遊具も揃っている公園がたくさんあるし、子どもにとっては楽園です。暮らしについても買い物で困ることがないです。そうした安定した生活ができているおかげで、東京で大変な思いをさせてしまった妻も富士宮に来てからはとても幸せそうで。結婚して子どもができたのもここでの暮らしのおかげ。来てよかったなと本当に思います。

林業と自家焙煎コーヒーという二足のわらじ、
忘れられなかったお客様からの喜びの声。

手に職というほどではないのですが、今、林業をやりながらマルシェで自家焙煎のコーヒーを淹れています。それほどコーヒー好きではなかったのですが、会社に採用されたときに淹れてくれた社長のドリップコーヒーが美味しくて。それからは豆をミルで挽いてドリップするようになりました。森旅カフェでイベント出店したときには、小さな焙煎機を使って焚き火で沸かしたお湯で淹れたらすごく美味しいと喜んでもらえて。そこから自分で手網を使った焙煎から始めて、手で釜を回す焙煎機を使うようになっていきました。自分で飲むのもいいですが、イベントで喜んでもらえた感覚が忘れられなくて、自分で出店してみたいなって思うようになったんです。

富士宮に居心地のいいカフェをつくりたい。
憧れだった木を切る仕事を続けながら。

東京にいた時から居心地のいい空間をつくりたいねってずっと二人で話をしていたので、富士宮でカフェを開ければいいなと思っています。コーヒーを出すだけではなく、来てくれた人みんながゆっくりできて、話をしたりすることで、明日も頑張ろうと思えるような、そんな場所がつくりたいです。もちろん木の仕事もすごく好きなので続けていくつもりです。じつは林業ってフリーランスが多いんです。なので、カフェをやりつつも、空いたときには山に入って木を切ったり。自分たちで何かを生み出せるような生き方はまだそれほどできていませんが、自分で木を切って焙煎小屋を建てたりとか、そういうことから始めていきたいです。