lifestyle interview #05 大宮

富士宮に暮らす人のLIFE STYLEインタビュー。第五回目は大阪で生まれ、就職をした後、富士宮市でカレー屋をオープン。マルシェや店舗で営業をしている望月亜貴さんにお話を聞きました。

生まれも育ちも大阪、大学卒業後は
介護福祉士として働いていました。

生まれは大阪府大阪市で、ずっと大阪で暮らしてきました。富士宮に移住する30歳までは介護福祉士・社会福祉士として介護の現場で働いたり、病院で相談員などの仕事をしていました。きっかけは、高校生のときに友だちが何気なく言った「おばあちゃんのお世話をする仕事がしたい」という一言。私もそれから人のためになるような仕事がしたいと思い始めて、介護の仕事に興味を持ちました。それで福祉系の四年生大学に進み、就職先は介護施設でした。

大阪で出会った夫は富士宮の出身、
結婚前から帰郷すると決めていました。

今の夫とは大阪で出会ったのですが、夫がここ富士宮の出身だったんです。彼も大学進学で関西に出てから、そのまま大阪で就職していました。結婚してからも大阪で暮らしていましたが、夫は地元の富士宮が大好き。家業を継ぐとかではなかったのですが、ゆくゆくは富士宮に帰りたいと結婚前から言っていたので、それは承知の上でした。その後、長男を出産して2歳になる頃、まだ幼稚園に入園する前でしたので、移るならこのタイミングが一番かなということで、夫も転職をして、2016年に富士宮に一家3人で引っ越してきました。

スパイスカレーの美味しさに感激、
趣味のカレー作りが徐々に本格化。

富士宮に来たときはまだ長男が2歳だったので、専業主婦として子育てに奮闘していました。その後、次男が生まれ、長女も生まれ、子ども3人に恵まれました。あるとき、スパイス3種だけでカレーが作れます、みたいなテレビの特集番組を見て、ルーを使わずにスパイスだけでカレーが作れるっていうことを知って感動したんです。実際にそのカレーを作ってみたらすごく美味しくて。それから、ただ主婦の趣味としてカレーを作るようになりました。家族に食べてもらっていたのが、だんだんと友だちにも振る舞うようになり、喜ばれるのが嬉しくなっていって、カレー屋を始めようと考えました。

育児中でも思い切ってカレー屋をオープン、
子どもから大人まで楽しめるこだわりの味。

子どもが大きくなったら仕事に復帰したいとずっと思っていたのですが、小学生は下校も早いし、夏休みなどの長期休みもあるので、勤めるなら融通の利くところじゃなきゃいけない。でも自分で作ったカレーが仕事になれば、休みも自分で決められたり、自分の思うように仕事ができると思って、2023年3月に思い切ってカレー屋をオープンしました。カレーは子どもでも食べられるようにしたかったので、辛味は入れず、幅広い年齢の方に食べていただける味を心がけています。また、スパイスに慣れていなくても大丈夫なように、口に残ってしまう粒の大きなスパイスはあまり使わないといった工夫をしたり。野菜も富士宮産を使っています。